ビジネスは「掛け算」だと言われることはよくありますよね。でも「足し算」「引き算」の存在を忘れていませんか?
みんなが欲しがるのは「掛け算手法」。
でも本当に重要なのは「足し算・引き算」の考え方。
ビジネスにおける「掛け算」「足し算」「引き算」の考え方をシェアしてみたいと思います。
ビジネスでの「掛け算」とは?
ビジネスを規模や売り上げを拡大させていくような手法は、「掛け算」で考えます。
広告・メディア露出・SNS・コラボ・採用・多店舗展開・借入などは、掛け算手法で、短い時間でも大きな効果を出してくれます。
これらの掛け算手法は、全て「てこの原理」のように、手元のエネルギーが少ないけど、大きな効果が出る、だからみんなこういった手法に飛びつくんですよね。気持ちはとってもわかります!
しかし、これは例えると、フィルムに映っている映像をただ、スクリーンによって拡大しているだけ。つまり、元のフィルムの映像が粗ければ、粗さがそのまま露見してしまうのです。
自分のビジネスの強みも弱みも拡大してみんなに晒されてしまう、ということが言えます。
なので、強みはそのまま真似されて、いずれはみんなが同じことをすることで、利益率や効果は下がる。弱みは、ライバルに付け込まれるか、お客様に対して悪い印象を与えてしまうことになります。
なので、それを理解した上で、掛け算手法(例:広告・メディア露出・SNS・コラボなど)を活用するようにしましょう。
ビジネスでの「足し算」「引き算」とは?
では、足し算・引き算とは、どのような時に使うのでしょうか?
これはビジネスの土台づくりの部分で、先ほどの掛け算のフィルムを例で言えば、元のフィルムの完成度をより高める作業です。
具体的には以下のような自分のビジネスの内部の強化。
- ビジネスのコンセプト設計
- ターゲットやペルソナ
- 事業の存在意義・価値
- 自社の強みや売り
- リソースの整理
- 起業家・経営者の価値観や理想の未来
自分のビジネスの土台づくりは、リソースの棚卸しや、市場調査、お客様との関係性作りなど、地道で時間をコツコツかける必要があります。
その中で、強みを伸ばし、無駄なものを削っていく、まさに「足し算」「引き算」なのです。
これをしっかり積み上げていくことで、将来的に差別化競争でも疲弊せず、頭ひとつ出るような強いビジネスに育てていくことができます。
「足し算」「引き算」で土台をしっかり固めているからこそ、そのあとの「掛け算」手法でビジネスでさらに加速させることができるのです。
まとめ:掛け算の前に、足し算・引き算を忘れないで!
今回は、ビジネスにおける「掛け算」「足し算」「引き算」の考え方をシェアさせていただきました。学校でも、足し算・引き算を習ってから、掛け算を学びますよね。それと同じです!(ドヤ笑)
掛け算手法でイマイチ効果が出ていない、自社にあった手法がわからない時は、「足し算」「引き算」の手法に立ち返って、土台を固めてみるタイミングなのかもしれません。
土台固め時期の起業家・経営者の方は、さっさと結果を出すために掛け算にいきたくなる気持ちも分かりますが、足し算・引き算時期の戦い方もありますので、その内容についても近々記事にまとめたいと思います!