あなたには、何か書き換えたい心の癖はありますか?
例えば、
「やるべき事を先延ばしにしてしまう」
「自分を認められない、自己否定してしまう」
「日常的にイライラして人にあたってしまう」
このように、やめたいのに繰り返してしまう心の癖は、誰でも何かしら持っているのではないでしょうか。
今回はそんな心の癖を書き換える時に押さえておきたい最も重要なポイントについて書いていきます。
心の癖ができる理由
心の癖は、多くの場合が子供の頃に自分自身が不快だと感じたり精神的に強いストレスがかかる場面において、その不快な感情やストレスを回避する、または居心地の良い状態を作るために最善だと思われる方法を子供の頃の自分自身が自らの無意識に感情と共に記憶して作っていきます。それが思い込みや心の癖になっていきます。もちろん大人になってから出来る心の癖もありますが、作られ方は基本的には同じです。
一度出来てしまうと無意識の反応になってしまうので、自覚しづらくなります。それどころか、心の癖には無意識にその心の癖や思い込み自体を強めていってしまう働きもあるので、自分自身にとっての心の癖や思い込みに気づくコトはとても大事なコトだと言えます。
今の自分のやりたい事、ありたい姿にとって足を引っ張る様な心の癖については、気づいて書き換えた方が生きやすくなりますよね。
心の癖に込められた感情や情報を知る
「心の癖ができる理由」の項目で書いた通り、心の癖は自らの無意識に自分自身で作っていくのですが、その時に感情も一緒に記憶されます。
なので、特定の状況や刺激によってその不快な感情が瞬間的に蘇り、無意識の反応としてその状況を回避したり、居心地の良い状況を作り出そうとして、自動的に特定のアクションを取ってしまいます。
ここで重要なポイントは感情(情報)と一緒に記憶されるという事です。
この感情の中にはたくさんの情報が含まれています。多くの場合は不快な感覚と共に、子供の頃の自分自身の切実な想いや願いが一緒にインプットされています。
その隠れている切実な想いや願いを自覚する事で、その切実な想いや願いを別の方法で叶えてあげる方法を大人としての自分で見つけてあげる事ができれば、無意識の癖は書き換えやすくなります。
切実な想いや願いを知る
では、実際にどんな切実な想いや願いがあるのでしょうか?
みなさんも一度自分自身の心の癖はなんだろう?と自分に問いかけてみてください。
例えば、
「やるべき事を先延ばしにしてしまう」
この心の癖にはどんな、切実な想いや願いが隠れているでしょうか?
想定できることとしては、ここでは二つ考えていました。①やるべき事の他に今やりたい事がある。と②やるべき事を早めに済ませるとやる事がなくなってしまう。
実際には他にも人の数だけ想いと願いはあると思いますが、もう少し想定した二つの理由について深ぼってみましょう。
一つ目の、やるべき事の他にやりたい事がある。というケースでは、その心の癖を作る時の体験として、両親や先生に他のやりたい事をさせてもらえずに、やらないといけない事をさせられたのかもしれません。子供の自分にとっては、やりたい事をさせてもらえないイコール、ありのままの自分の気持ちは尊重して貰えない。つまり、「ありのままの自分の気持ちを尊重して欲しい!」という切実な想いや願いが隠れているかもしれません。
もう一つ、やるべき事を早めにすませるとやる事がなくなってしまう。というケースでは、子供の頃の自分にとっては人の役に立つと存在価値を認められたけど、役に立たないと存在してはいけない。と感じる様な体験があったのかもしれません。その時の切実な想いや願いとしては、「そのままでも存在して良いと認めて欲しい!」という事が想像できます。
自ら満たす意識を持つ
では、自分自身の切実な想いや願いをどう満たしていけば良いのでしょうか?
切実な想いや願いは、多くの場合は癖を作った時の状況とはすでに変わっていて、今の自分として周りの人間関係に投影している場合がほとんどです。なので無意識に他人や環境に満たしてもらおうとしてしまいがちですが、それでは本当に意味で満たされる事にはなりづらいのです。
思い出してみてください。そもそも心の癖は、自分の不快を回避する。心地いいを作るために自分自身で作っています。なので、本当の意味で心が満たされる瞬間とは、自分自身で自分の存在を大切にできたり認めてあげる事ができた時です。
これからは、その切実な自分自身の想いや願いは、大人の自分自身が満たしてあげる意識を持ってあげましょう。
まとめ
今回は、繰り返してしまう心の癖を書き換えるために重要なポイントについて、以下の項目に分けてご紹介しました。
- 心の癖ができる理由
- 心の癖に込められた感情や情報を知る
- 切実な想いや願いを知る
- 自ら満たす意識を持つ
同じ様な心の癖を持っていても、人によってそこに隠されている切実な想いや願いはそれぞれ違います。なので自分がこうだからあなたもこうでしょ!と決めつけることは出来ません。
自分自身も他の人にも、それぞれその人なりの想いや願いがあります。
まずは、思い込みを手放して、自分自身の心の癖に興味をもって感じてみてもらえたらと思います。