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「好きなことビジネス」と「やりたいことビジネス」の違いとは?

「好きなこと」と「やりたいこと」どっちで起業する?

そもそも「好きなことビジネス」「やりたいことビジネス」って何?

どっちがいい、悪いというわけではありませんが、あくまでもビジネスコーチングを仕事にしてきた僕個人の見解になるので、一つの意見として参考にしてみてください。

『好きなことビジネス』とは?

自分が好きなこと、好きな活動、好きなものなど、自分の好きという気持ちや感情をもっとも重要な動機として起業していくスタイルを、僕は「好きなこと起業」と呼んでいます。

好きなことビジネスの特徴としては、好きという気持ちや感情がベースになっているので、取り組んでいること自体が楽しくて毎日が充実したり、好きな気持ちを共有できる仲間とも協力したりもできます。お客様になる方々も同じ「好き」や「趣味」を共有できる方が多くなります。

ただし「好き」という感情がベースになっているので、「稼ぐ」とか「売上を作る」など、ビジネスに必要なもう一つの側面とギャップを感じたり、うまく統合できずに、ビジネスとして成長していきづらいことが懸念点として挙げられます。

また、気持ちや感情が動機になっているので、こだわりが強くなりがちなのも要注意。例えば、好きの反対である、嫌いなこと、嫌なことは取り入れたくない、など柔軟な動きができにくくなる特徴もあります。

お客様や市場のニーズに応えられなかった場合、ビジネスとして成り立たず、独りよがりになりがちなのも注意が必要です。

これらの二つの壁にぶつかってしまった時、ビジネスというより趣味のようなかたちで終わってしまうことも少なくない、というのが「好きなことビジネス」の現状なのです。

『やりたいことビジネス』とは?

『やりたいことビジネス』は「やりたい」という能動的なエネルギーを動機にしているビジネススタイルです。

「やりたい」という気持ちは、脳科学や心理学において、もっともエネルギーが出ると言われています。目的意識にも繋がりやすいので、目的達成のために柔軟に対応していくことができるのが特徴。

やりたいことをやっている時というのは、パフォーマンスが良くなり、セルフイメージを高めていくことができます。

懸念点としては、「やりたいこと」というのは、経験量や体験量が増えるにつれより高まっていくものなので、経験や体験が少ないうちは、やりたいこと自体が持ちづらい場合があります。

まずは仮決めでもいいので、「やりたいこと」の種を見つけて体験量を増やしていくことで、「やりたいこと」を少しずつ育てていくことが重要です。

「好きなこと」「やりたいこと」の大きな違いは?

一見似ているように見える二つですが、比較したときに大きく違うポイントは何なのでしょうか?

「好き」「嫌い」という感情は、生まれてから今までの過去の経験・体験に紐づいて生まれるもので、こういった感情は、経験や体験によって変化していくものでもあるのです。

一方で、「やりたいこと」は、好きな感情だけでなく、未知のものへのチャレンジや好奇心など主体的に起こそうとするエネルギーのこと。このエネルギーは、今から未来を作っていくための気持ちなのです。

脳科学的には「好き」→「できる」→「やりたい」の順でエネルギーが高くなると言われています。

また、「やりたいこと」の中に例え好きじゃないことが含まれていたとしても、やりたいことの一部としてなら、人は没頭することができるとも言われています。

なので、マインド面からしても、好きよりもやりたい気持ちを優先した方が、中長期的に物事を発展させていくことができると言えます。

「好きなこと」が点だとしたら、「やりたいこと」は好きも含まれる線のようなもの

「好き」という気持ちは、好きな対象に依存しがちなのに対し、「やりたいこと」は好きな気持ちは含みつつも、そこに自分としての主観や意図も含まれている感情。

お客様のため、社会のため、など動機を拡大し強めていきやすいので、「やりたいこと」の方がビジネスには向いている傾向にあるのです。

「やりたいこと」の中に「好きなこと」を含めてもいい。でも、たとえ「好きなこと」が含まれていなくても、成り立つのが「やりたいことビジネス」の強みでもあります。

「好きなこと」を点に例えたら「やりたいこと」は線のようなイメージですかね。

まとめ

「好きなことビジネス」も「やりたいことビジネス」も、良い部分と懸念点がありますが、ビジネスとして継続していくという側面から考えると、やはり「やりたいこと」にフォーカスしてビジネスをしている方が強いなと感じます。

考え方・捉え方の一つとしてぜひご自身のビジネスに照らし合わせて考えてみてください!